こんにちは!
個人開発をしている南です!
今回はギリギリになりましたが、実際に個人開発をしようと思い立って情報を収集、何か作ってリリースするまでの振り返りをしたいと思います。
今回の記事がちょうど1年前僕と同じように個人開発をしたいと思った人に対して、参考になるような記事になれば幸いです。
個人開発をやろうと思った理由
まずはじめに個人開発をやろうと思った理由について紹介したいと思います。
僕が個人開発をやろうと思った理由は、次の3つです。
1.収入の柱をもう1つ別に作りたい。
2.個人開発に関して、僕と同じように思っている人のために情報発信をしたい。
3.日本のサービスを海外に持っていって広めるという活動をしたい。
1.収入の柱をもう1つ別に作りたい
普通の仕事ともう1つ何か収入の柱になるようなものが作れたらいいなと考えていました。
色々考えてみた結果、プログラミングって自分のアイディアを形にできるスキルなのにこれを活かさないのはもったいないと思いました。
それにプログラミングを始めた理由は、今後しばらく需要がありそうっていうのともう1つ理由があります。
それはプログラミングを覚えて何か自分で作ってリリースして、自分のサービスで生活できるようになればいいなと夢見ていました。
なのでせっかくだしチャンレジしようと思い、個人開発に関して情報収集をスタートしました。
2.個人開発に関して、僕と同じように思っている人のために情報発信をしたい
情報収集をしようと思い、色々見てみるのですが。。。
僕が個人開発をしようと思った時には、まだまだそういった情報があまりなくて、海外からでしか情報を取れないような状態でした。
だからこそ、僕と同じように
「自分で個人開発に挑戦して僕と同じように自分のサービスで生活していきたい」
「ゆくゆくは大きなサービスを作って海外に広めたりもしたい」
といった人のためになるような情報を発信できればいいなと思うようになりました。
3.日本のサービスを海外に持っていって広めるという活動をしたい
どうして、日本のサービスを海外に持っていって広めたいかというと、これは知り合いの方の講演会に参加した時に聞いた話がきっかけになりました。
そこで聞いた話は、「みんなが海外のサービスを使えば使うほど、税金関係がその元になった国に流れるようになる」といった話でした。
これは、僕もちゃんと調べたりしているわけではないのですが、例えばFacebookなどを使っていると最終的な税金などはアメリカに行くような流れになっているらしいのです。
ということは、もし日本のサービスを海外にもっていって広めることができれば、そういったサービスの税金関係を日本に入れることができたりするのかなあっと思いました。
でも、日本のサービスを海外に持っていくなんて、まだ自分には想像できないなと思ったのも事実です。
なのでまずは個人規模でサービスを作って広める、といったことをしてみようと思って個人開発をスタートしました。
や、やばい。。。
何か恥ずかしいことを言った気がしますが、僕が個人開発をしようと思った理由は以上です。。。
参考にした情報について
個人開発をしようと思っても、僕の周りに実際個人開発やってるという人はいなかったので、まずは個人開発に関する情報を探しました。
なので、TwitterやGoogleなどで検索をして色々探したりしていました。
そんな中、出会ったのが次のような情報。
月5ドルの自作サービスで最初の500人を集めるまでにやったこと
Marketing for Developers – the book
TAKUYAさんの記事について
TAKUYAさんは「Inkdrop」というMarkdownノートアプリを個人で開発されている方です。
紹介しているTAKUYAさんの記事は、個人で実際に個人開発に挑戦している様子が書かれていて、とても勇気づけられました。
TAKUYAさん自身も、自分が開発しているInkdropや実際個人開発に関する知見などをブログでシェアしてくださっています。
いつも素敵な記事を書いていただき、本当にありがとうございます!!
紹介している2つの書籍について
紹介している他の2つは書籍と電子書籍なのですが、個人開発に関しての僕のバイブル的な本でとても参考になりました!
それこそ、何度も何度も読み返したりしています。
いつか、上記2つの書籍の翻訳とかして日本語版でも発売とかできたら良いなとか思ってますが、どうやればそれが実現できるのかいまいちピンと来ていません。。。
残念ながら、紹介している2つの本は英語で書かれているので少しハードルが高いかもしれませんが、個人開発をしようと思っている人、もしくはやっている人でも少しづつ翻訳しながら読む価値は十分あると思っています!
僕はTAKUYAさんの記事や、海外の書籍などを参考にどうやってやっていこうかを考えたりしました。
実際に作ったものについて
実際に作ったものは上記の「GuildPress(ギルドプレス)」というWordPressテーマです。
GuildPressは「有料会員制オンラインコンテンツ販売サイト作成ツール」です。
もっと絞った言い方をすると、オンラインスクールのような「E-learning」のサイト作りに特化しているテーマです。
このテーマを使うことで、会員制の有料オンラインスクールサイトを作ることができます。
ちなみに、WordPressとはブログやウェブサイトなどを手軽に作ることができるツール。
このWordPressにはテーマという機能があり、このテーマ機能を使うことでサイトの見た目を変更することができます。
テーマには色々あって、デザインがきれいな物やそのテーマでしか使えないオリジナルの機能がついているものがあります。
このWordPressのテーマを作ろうと思ったのは、次の2つです。
1.仕事をしている中でWordPressの便利さが凄まじい。
2.同じようにWordPressのテーマを作られている北島さんに感化された。
WordPressの便利さについて
WordPressは仕事で使っているのですが、やはり他のツールなどに比べて使い方を知っている人が多い印象です。
また、普通のツールとかにありがちなデータベースなどの設定は、慣れていない人にとってはかなりハードルが高いという印象でした。
そのため、本当はLaravelとかを使ったサービスをしたいなと思っていました。
でも、そういう場合はユーザーが会員登録をするだけなど、使用する際のハードルを下げたSaaS型(Software as a Searvis)じゃないとキツイだろうなと感じました。
ちなみに、WordPressの場合はデータベースの設定を簡単にできるようになっています。
なので、僕自身が普段から使っているWordPressのテーマを作ろうと思いました。
WordPressは正直今まで全部独学でやってきた僕にとっては教科書そのもので、今回のテーマ作りが何かWordPressを盛り上げることができるような一因にもなれたらいいなというのも理由です。
WordPressテーマを作られている北島さんについて
Snow Monkeyの公式サイトより
北島さんは「モンキーレンチ」という屋号で活躍されている方で、「Snow Monkey」というWordPressテーマを開発されています。
北島さんは神戸と大阪のWordPressのイベントでお話を聞いたことがあり、その中で語られていたオープンソースの想いがとても素敵だなと思いました。
実はこのサイトも北島さんのテーマを使っています。
北島さんはWordPressの進化に対してのキャッチアップ力も凄まじく、テーマ開発者としてとても尊敬しています。
僕もがんばらねば。。。
GuildPressで使っている技術について
使っている技術は前のところで紹介したとおり、WordPressの技術を使っています。
具体的には「PHP, JavaScript, HTML/CSS, Bootstrap(3系), WordPress, Google Calendar API, PayPal」といったような技術が使われています。
WordPressは僕が独学で困っている時に、ソースコードを読んだりして参考にしていて、僕の生のPHPの書き方はWordPressのプラグイン制作者から学びました。
実はGitなどで管理していないため、Gitを導入せなばと思っています。。。
販売や作った時に使ったツール
Photo by Jo Szczepanska on Unsplash
販売や作った時に使ったツールは次の通りです。
・PayPal(ペイパル)
・Mailchimp(メールチンプ)
・Zapier(ザッピヤー)
・WordPress
・Elementor Page Builder(エレメンター・ページ・ビルダー)
・Facebookグループ
PayPal(ペイパル)について
PayPalとは世界で使われているオンライン決済サービスです。
GuildPressの購入の際はこのPayPalを使っています。
Stripe(ストライプ)というかなり便利な決済サービスがあるのですが、おそらく僕のターゲットの人はPayPalを使っているだろうということでPayPalを使いました。
Mailchimp(メールチンプ)について
Mailchimpは海外では有名なメールマガジンなどを配信するサービスです。
GuildPressを購入してくれた方の案内メールや、事前予約ユーザーとのやりとりはこのMailchimpというサービスを使って行いました。
Zapier(ザッピヤー)について
Zapierは既に存在しているサービスを組み合わせることで、色んな作業を自動化してくれるサービスです。
僕はPayPalとMailchimpを組み合わせて、PayPalで決済してくれた人にMailchimpでメールを送信するという流れをZapierを使って実現していました。
WordPressについて
WordPressは最初で紹介したとおり、Webサイトやブログの作成ツールです。
販売ページやブログなどはこのWordPressを使って作成しています。
Elementor Page Builder(エレメンター・ページ・ビルダー)
Elementor Page BuilderはWordPressでLP(ランディングページ)を作れるプラグインです。
GuildPressの販売ページはこのElementor Page Builderを使って作成しています。
Elementor Page Builderのダウンロードはこちら
Facebookグループ
FacebookグループはGuildPressを購入してくれた方限定のグループで、ここでリリースに関する発表や相談、質問などを受け付けています。
実際1年やってみてどうだったか?
ここからは、実際に1年間個人で「開発」、「集客」、「リリース」までやってみてどうだったかの感想を書いていきます。
実際1年間やってみて思ったことは次のとおりです。
・ブログを作っていて本当に良かった。
・アップデート時の判断が難しい。
・価格は高いかなと思ってもちゃんと価格について説明をすれば来てくれる。
ブログを作っていて本当に良かった
個人開発について情報収集していく中で、鉄板で出てくるのがブログの作成でした。
理由としてはリリース後もちゃんと、人目に触れる経路を作る必要があるためです。
もちろん、人目に触れる経路ができていればブログじゃなくても、リアルのコミュニティであったり、TwitterやFacebookなどのSNSでも良いと思います。
また、お金に余裕がある場合は、リスティングなどの広告で人目に触れる機会を作ることもできます。
ブログを作っておいて本当に良かったと思ったのは、実際に作ったものがユーザーに受け入れられるかチェックをすることができるという点です。
基本的に作ったものはどれだけ調査をしていても、最終的にリリースするまではわからないということがほとんどだと思います。
頑張って作ったけど、誰からも相手にされなかったらとても悲しいですよね。。。
なので僕は、正式リリース前にブログにGuildPressについて「事前予約」という形で専用のページを作って、募集してみました。
そうすると、約10名ほどの方が事前予約に応募してくれました。
そのおかげで、ちゃんと自分が考えているものはユーザーから受け入れられる可能性があるということを知ることができました。
他にもリリースまでモチベーション保てた理由はありますが、正直この「事前予約ユーザー」の登録がかなり僕にとっての励みになりました。
また、実際1名の方がこの「事前予約ユーザー」から購入してくれたので、ブログを作って反応を見るというのは非常にオススメです。
アップデート時の判断が難しい
個人開発をスタートする時、ほとんどの人が何を作るかって思いますよね?
作り方に関しては、「相手軸」で作るか「自分軸」で作るかの2つのパターンに分かれるかなと思っています。
僕は「相手軸」で作る方を選択しました。
理由は「相手軸」で作った方がリリースした後も、受け入れてもらえる可能性が高いと思ったからです。
なので、実際にプロトタイプを作った後に何人かベータ版ユーザーとして募って、集まってくれた方たちの意見を聞いたりしていました。
ただ、これには落とし穴があります。
それは、基本的に作る時に「相手軸」になってしまうため、アップデート時の判断が非常に難しいということです。
アップデートをたくさんして機能をつけすぎてしまうと、結局あまり使われない機能が存在するといったことになる可能性があります。
また、WordPressには色んなプラグインも存在しているので、コード部分が被って正しく動作しないといったことも考えられます。
かといって、アップデートしないとユーザーの方が望むサービスになりません。
ここについては、GuildPressは何のためのテーマなのかということをしっかりと考える必要があると改めて思いました。
例えば、GuildPressは有料会員サイト作成ツールというコンセプトでした。
でも、よくよく考えてみれば会員サイトといってもマガジン型や、ダウンロード型、E-learning型など色々あります。
なので、GuildPressはどの分野の会員サイトなのかということをしっかりと詰める必要があると改めて思いました。
おそらくこれはコンセプトをしっかり決める、ということだと思います。
来年の1月や2月はコンセプトをしっかりと練った上で、デザインや使いにくいところを改善していこうと思いました。
価格は高いかなと思ってもちゃんと価格について説明をすれば来てくれる
価格は最初のユーザーの意見を聞いた時に高い、という意見がほとんどでした。
確かにWordPressのテーマにしては、7万5000円(税別)はかなり高いかなと思っていました。
でも、実際搭載している機能や他の競合にあたりそうな商品を見てみると安い方だしなあ。。。
っと価格に関してもかなり迷っていました。
なのでどうしてGuildPressはこの金額に設定しているのか、といったことをちゃんと説明するように販売ページに記載をしました。
実際の販売ページでは、価格の説明として次の4つの項目を記載しています。
1.会員サイト構築費用の相場
2.他の会員サイト構築ツールとの比較
3,継続性を重視している。
4.今回のツールは1度購入すれば制限なく使うことができる。
また、商品の価格を下げることは簡単なのですが、価格が上がるとなると反感を受けることが多いという情報が多かったです。
それならはじめからほしい金額に設定した上で、もし色々手を尽くしたけど全然売れない、となったら割引や少しづつ価格を下げるなどの対処していこうと思いました。
1年続けてみた結果
GuildPressをリリースしてからまだ3ヶ月くらいしか経っていませんが、現状は全部で6件販売することができました!
ご購入いただいた方にはほんと感謝の気持ちでいっぱいです!
ありがとうございます!
来年の目標
来年はGuildPressを月2,3件確実に売れるように頑張っていきたいと思います。
また、何かSaaS型のサービスにチャレンジしてみたいなとも思っています。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます!
今回の記事が少しでも、個人でサービスを作ってリリースしたいといった方の参考になればとても嬉しいです。
また、今回個人開発にチャレンジしてみた僕ですが、特別技術が高いわけでも、何かしら影響力があるとかでもありません。
技術力に関してはほぼ独学でやってきただけですし、Twitterのフォロワー数だって240人くらい(この記事公開した時)です。
でもそんな僕でも実際に何か作って販売することが証明できた、というのは個人的にとても嬉しいです。
これからも、GuildPressをブラッシュアップしつつ、月に2,3件確実に売れるように頑張っていきたいと思います。